不定期更新・不動産屋の豆情報!担当の鈴木です。
新生活がスタートしてようやく落ち着いてきた人も多いのではないでしょうか?
そんな人からふと聞かれました。
「部屋探しって何月がいいとかあるのかな??」
そんなわけで今回のお題はこちら!
とはいえ、人によっては引越し時期を選べる人・選べない人もいますし、希望の間取り・地域・賃料など、色んな条件でその人にとっての「ベスト」も変わるものなので一概に「○月が引越しに最適!」と定義は難しいですよね。
なので不動産業界の混雑度・賃貸の需要と供給など1年を通しての一般的な動向を月ごとに比較してみましょう!!
【物件数が1番豊富な繁忙期・新築もたくさん登場♪】
1月は1年で1番物件数が多くなる月です。
この時期から進学・就職など3月~4月の新生活に向けて引越しを考える人が増え始めます。
多くの場合、今住んでいるお部屋を退去するためには1~2か月前に大家さんに通知しなくてはいけないと決められているため、この時期は退去を決める人も必然的に増え、結果として入居者募集を始める物件が急増します。
また、この時期を狙って新築物件も多く公開され始めますので、1月には大小新旧多くの物件が豊富に出てきます。
ただしこの時期は、本当に多くの人がより良い物件獲得に動き回るため、あっという間に満室になってしまったり、不動産屋も忙しくなるためゆっくりと対応してもらうことができなくなったりと慌ただしくなってしまうので、じっくりのんびりとお部屋探しをしたいタイプの方にはツラい時期だとも言えます。
また、新居の需要が高いため家賃相場も高めの時期でもあり、家賃交渉などは難しいでしょう。
【寒さもなんのその。不動産業界は忙しさのピーク!】
この時期は4月の新生活スタートまでに引越しを終わらせたい人達が急増します。
入居者を募集する物件は多いけどあっという間に埋まってしまうし、人気の物件は早い者勝ち状態に…なんてことも多々あります。
不動産業界もピークの時期なため、問い合せのメールをしても返事が遅くなったり、希望の条件や引越し時期がハッキリしていないと後回しにされてしまう…なんて可能性も。
2月のお部屋探しは他の人との競争です。
お部屋を求める人が多いだけに家賃交渉なども受けてもらえないことがほとんどです。
のんびり検討することが難しい時期なので、気になる物件はすぐにお申し込みを!
【新生活に間に合わせるにはギリギリのライン】
3月はもうすでにお部屋の契約が済んでいる人が多くなり、募集中の物件の数も減っていきます。
とはいえ、まだまだお部屋が決まっていない人も多いし、この時期に出てくる新築物件というのも数は少なくなりますがゼロではない為、不動産業界は引き続き忙しい状態。
また、引越し業者の予約が取りにくくなるのは3月がピークです。
特に3月中旬~4月の上旬は引越業界のピークと言われており、業者が全く見つからなくて泣く泣く自力でお引越し…なんて人も出てくるほど。
よほどの理由がない限りは2月までにお部屋探しは終わらせておく方が安心です。
【忙しさもひと段落♪カップルのお部屋探しに良い時期】
新生活も始まりひと段落の時期。
この時期からはゆっくりじっくりとお部屋探しが出来るようになっていきます。
ただし、3月までのオンシーズンで単身者向けの物件は激減しています。
多くの選択肢の中から部屋を探すという事は出来ないけれど、繁忙期を逃してしまった物件という事で、家賃の交渉や値下げなどが期待できる可能性も。
この時期からは1LDK~2LDKなど、カップルや新婚さん向けの物件が増え始めます。広めのお部屋を探すには良い時期です。
【気候も良くなり、カップル向けの物件が増える時期】
5月は気候も良くなりお出かけも楽しい時期。
ゴールデンウィークを利用して結婚に関する準備を進めるカップルも増えます。
また、6月はジューンブライドと呼ばれるブライダルシーズン。
結婚式を控えたカップル向けの1LDK~2LDKの需要が高まります。
そのため、カップルやファミリー層向けの新築物件が増えるのもこの時期です。
不動産屋さんもじっくりとお話しする余裕が出てくるころなので、のんびりお部屋を探したいカップルにはちょうど良い時期♪
【雨で億劫なのか引越す人も激減する時期】
雨の中、物件を探しまわったり引っ越し作業を行うのはかなり大変なため、この時期は新居を探す人がかなり減ります。
そのため、1月~3月の繁忙期を逃し・4月と5月の気候の良い時期も逃してしまった物件の大家さんが何か対策を考え始めるのもこの時期。
家賃を下げる大家さんも多いですが、家賃を下げることで他の入居者さんからクレームになる場合もあるため、敷金や礼金を下げたり、フリーレントをつけるといった初期費用を下げる方法を選ぶ大家さんも増えています。
この時期なら家賃の交渉に応じてくれる可能性も…
引越し業界もこの時期には様々なキャンペーンを行ったりもするので、お得にお引越しがしたい場合は6月が狙い目?!
【閑散期と繁忙期が混じる特殊な時期】
7月の前半は6月の影響がまだ続いてるのでのんびりできる状況ですが、後半になるとだんだん忙しくなっていきます。
7月後半からの夏休みを利用した引越しを考える人が増えてくるからです。
特に転勤や転校での引越しが増えるので、じっくりと新居を探したい場合は7月の前半から動き出す方が確実。
引越し業界は7月後半から8月にかけて忙しくなりますが、不動産業界は繁忙期ほどの忙しさはないので、自分に合う条件のお部屋をゆっくり吟味したい人にはちょうど良い時期。
ただし、物件数が豊富とは言い難い時期なので要注意。
【長期休みで引越しを狙う人が増える時期】
7月後半の夏休み開始から引き続き、大型の連休を利用しての引越しを考える人が増えてくる時期。
特にお盆休み前後は引越し業界もプチ繁忙期になり料金も割高になってしまう事が多いため、特別な事情がない限りはこの時期は避けた方が良いかも。
さらにこの時期は、築浅・駅近などの人気物件の募集数は少ない時期でもあります。
そのかわり不動産業界も比較的のんびりムードなので、ゆっくりお部屋探しをしたい人には良い時期。
ゲリラ豪雨や台風なども多くある時期なので、お引越しはしたいが天候に悩まされる人が多い様子。
【人事異動シーズン直前!再び多くの物件が動き出す時期】
暑い季節を乗り越えて、気候の変化と共に企業の人事異動シーズンにもなっていきます。
それに合わせた新築物件の情報が登場し始めるこの時期は不動産業界の第2の繁忙期!新築物件を含めた多くの物件の中からお部屋探しが可能になっていきます。
人事異動シーズンとはいえ、1月~3月のような怒涛の繁忙期というわけではないので、豊富な情報の中からある程度余裕をもって選択することも可能です。しかし人気の高い物件の競争は激しくなるので要注意。
【豊富な物件情報・第2のオンシーズン到来!】
過ごしやすい気候にもなり、人事の異動や結婚といったような新生活を開始しする人が再び増え始めるのがこの時期。
また多くの大家さんが、1番の繁忙期である1~3月に入居者をすぐ獲得できるように入居者募集の情報を公開し始めるのもこの時期が多いんです。
暑い時期も終わり、寒すぎることもなく、台風のシーズンも終わったこの時期は、お部屋探しや引越しだけでなく結婚式を考える人も増えるため、単身向け~カップルやファミリー向け物件などが豊富に登場する良い時期です。
【コスパ重視の人向け?いったん閑散期突入】
10月のオンシーズンを終え、若干の閑散期になるのがこの時期。
物件情報は豊富とはいえ、人気の高い物件は10月でだいたい決まってしまうし、募集情報はあってもまだ工事中で見学はできない…なんて物件も多い時期。
夏から10月にかけてのシーズンに間に合わなかった・成約にならなかった物件の賃料交渉が可能になる時期でもあります。
お得な物件を探すにはちょうど良いかも…??
【年明けの繁忙期を見越して動く、準備の時期】
この時期になると推薦などでいち早く進路が決まった学生とそのご家族が新居を探す準備をしはじめます。
1月以降に入居募集の新築物件情報や、1月以降に退去予定のお部屋情報なども豊富に出始めますが、年末年始に引越しを考える人は決して多くはないため、すぐに見学できるお部屋の数は比較的少なめ。
『人気の立地だからすぐにでもお部屋を決めておきたい、でも実際に入居するのは数カ月も先…確保するにはお金が必要』
『人気の新築、まだ工事中で部屋は見れないけど申込んでおかないと他の人に先を越されちゃうかも…でも見ないで申し込むのは抵抗ある…』
このように、募集情報はあっても見学できない・見学できないけど申込まないと確保が出来ない…といったことも良くあるのがこの時期です。
年末に向けてバタバタしてしまう時期なので、どうしても12月にお引越ししないといけない場合は中旬くらいまでに済ませるのがおすすめです
まとめ
【とにかく豊富な情報から選びたい人】
間違いなく1月~3月上旬の間にお部屋探しするのがベスト。
この時期は他の時期では考えられないほど多くの物件情報が現れたと思ったらすぐに決まってしまうというスピード感があります。
お部屋を見学しないでも決めてしまうという人も決して少なくはないので、自分がお部屋に求める条件をしっかり持ち、冷静で素早い決断力が求められる時期でもあります。
【豊富な情報から熟考したい人】
こういった慎重な方なら9月~10月の間がおすすめです。
第2の繁忙期で物件情報も豊富になる時期ですが、1月~3月のような慌ただしさはそれほどありません。
とはいえ繁忙期に変わりはないので、人気の物件は比較的早く成約となってしまいます。熟考しすぎにも注意です。
【コスパ重視。お得な物件を探したい人】
こういうタイプの方はピークを過ぎた4月~6月と11月がおすすめ。
繁忙期を過ぎたころに出てくる優良物件というのも実は少なくはありません。
また、繁忙期を逃してしまった物件の大家さんが早く満室にしたいため、賃料や敷金・礼金などの値下げに踏み切ることも多々あります。
いかがでしたか?
1年のうちいつ部屋探しをするのがベストなのかは、人それぞれだと思いますので、ハッキリと答えが出しにくいものです。
なので、このような月ごとの比較を見ていただき、ぜひご自分にピッタリな時期にお部屋探しをしてみてくださいね!
